僧帽筋の触診

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僧帽筋の概要

僧帽筋は頚背部に位置する三角形の筋です。

上部線維(下降部)、中部線維(横行部)、下部線維(上行部)に分けられ、それぞれ働きが異なり全体としての働きもあります。

特に中部線維が厚く、最も強力な肩甲骨の内転筋で、

下部線維と上部線維は肩関節挙上に必要な肩甲骨上方回旋に必要な筋群です。

和名はカトリック教会の修道士のフードに見立てたことに由来しています。僧侶の帽子の形をした筋肉とういことです。

英名のTrapeziusはギリシャ語の机、台形に由来しています。

また僧帽筋は肩こりの主要な原因筋であり、英語で肩こりを「僧帽筋の筋肉痛(Trapezius Myalgia)」と呼ぶこともあるそうです。

僧帽筋の詳細

和名

僧帽筋

英名 Trapezius
起始 上項線内側1/3、外後頭隆起、項靭帯、C7-Th12の棘突起と棘上靭帯
停止

鎖骨外側1/3部(さらに内側の場合あり)、肩峰内側部、肩甲棘の隆起の上唇、肩甲棘内側部と肩甲棘結節

作用 全体:肩甲骨の内転 

上部線維:肩甲骨挙上、上方回旋、下制

中部線維:肩甲骨内転

下部線維:肩甲骨下制、上方回旋

支配神経

脊髄副神経(第11脳神経、脊髄部)、頸神経叢(C3,C4の腹側枝からの感覚線維)

支配血管 頸横動脈、肩甲上動脈、後肋間動脈、深頸動脈、後頭動脈
形状
筋連結 胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、三角筋、広背筋、大菱形筋、小菱形筋、上後鋸筋、下後鋸筋、脊柱起立筋、頭板状筋
触診 表層にあり、僧帽筋の3部すべて触診可能。他の部と区別可能

全体像

後面から

赤色:僧帽筋

緑:補助線の肩甲棘、Th12棘突起と12肋骨

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側面から

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触診の手順

僧帽筋上部繊維

後頭骨上項線部

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外後頭隆起から外側方向に乳様突起へ向かうように、上項線をこするように触っていきます

薄い筋なので注意が必要です。

頸部外側縁

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薄い筋なので強く触診すると、深部の頭半棘筋や頭板状筋に触ってしまい鑑別が難しくなるのでソフトタッチを心がけましょう。

棘突起に向かって筋を集めるようにすると触診しやすいです。

鎖骨部外側縁

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頸部外側縁をたどりながら降りてくると、鎖骨外側1/3まで触診可能です。

屍体解剖ではさらに内側まで僧帽筋が付く場合もあるとのことです。

伸長位による触診

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難しかったら頭部を反対に側屈させて、天正んをかけることで触診が簡単になります。

僧帽筋中部線維

肩甲棘上縁部

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教科書的にはC7棘突起を確認後、Th12 棘突起を確認。そこから肩甲棘をめさして外側にスライドしていくと、中部線維のエッジを確認できます。

だいたいの位置を見計らって前後に、分けるように触るとよくわかります。

僧帽筋上部と筋間

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僧帽筋上部線維との間には明確な境はないそうです。肩甲棘の上を注意しながら触診すると、わずかに溝を感じることができます。

僧帽筋下部繊維

肩甲棘下縁部

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肩甲棘内側端より2横指外側まで腱が付着します。コリコリとした弾性を感じるのでよくわかります。

ここは境を明確に感じました。

本筋外側縁

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Th12棘突起から肩甲棘下縁に向かって触診しましょう。直角になるのをイメージして下から上にこするように触診しよう。

第12胸椎棘突起部および広背筋との筋交叉

第12胸椎をジャコビー線か12肋骨からTh12棘突起を探して見ましょう。

そのまま棘突起を一つづつ触って少し外側にずれると、広背筋との交叉があります。

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参考文献;

監訳 山崎敦ほか,オーチスのキネシオロジー 身体運動の力学と病態力学 原著第2版,2012.

編集 鈴木重行,ID触診術,2005

編集 河上敬介,磯貝 香,骨格筋の形と触察法.2013

監修 河合良訓,肉単(ニクタン)〜語源から覚える解剖学英単語集〜.2004


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理学療法士

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