頭部CTで脳梗塞の画像を確認しよう〜ブローカ野とウェルニッケ野〜

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頭部CTシリーズで前回は感覚の経路を確認しましたが、今回は有名な「ブローカ失語」と「ウェルニッケ失語」の2つの失語を確認してみましょう。

失語症と言えばこの2つを思い浮かべるのではないでしょうか。

他にも種類はありますが、良く名前を耳にする2つから調べてみることにしました。

画像の絵をみてみよう

外観はこんな感じです。それぞれ優位半球にあり、多くの方は右利きなので左側に存在することになります。プロメテウス頭頸部版によると97%の方は左側にあるそうです。

ブローカ野は44野と45野を含む左下頭前回で前方にあり、ウェルニッケ野は左聴覚連合野の後方の22野の後方にあます。

しかしこの図や番号では、実際のCTやMRIの水平断、冠状断なると想像がつきにくいのでCTの絵に色を塗ってみました。

ブローカ、ウェルニッケ

 

44,45

運動性失語

ブローカ野

ブローカ野は中心前回の口や顔面の支配領域の前方にあり、位置関係からも構音の運動系と密接な関係を伺わせます。

運動性失語の連絡路が複雑に走行しているため、この周囲の6野や8〜10野、46野や内側の島、白質、基底核の損傷でも同様の症状を示すことがあります。

症状としては発話が遅く努力を要するようになり、イントネーションの障害が見られるようになります。

また言葉を話すことができにくいが理解が良好というイメージですが、複雑な文法の理解に障害がみられ詳細なテストで判別することができるようです。

例えば「AさんはBさんより背が高くて若い」などの文章を聞かせて、状況ににあった絵を選んでもらうとテストをすると間違った絵を選びやすいです。

感覚性失語

ウェルニッケ野

もう一つの有名な失語はウェルニッケ失語ですね。こちらは中心溝の後方にあり、発話の内容理解に必要です。角回に集まった視覚野、体性感覚野、聴覚野の情報がウェルニッケ野に連絡されており、意味付けや概念化された記憶を呼び出して言葉にしたり、逆に言葉を意味に分解して取り込むような機能をしているようです。

重症な症例では中心頭回と深部白質の損傷も伴います。


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参考文献、HP

Eric R.Kandel(編)他,カンデル神経科学,,金沢一郎(監),宮下保司(監)pp.1337-1339,2014.

Michael SchÜnke他,プロメテウス解剖学アトラス 頭頸部/神経解剖第2版,坂井建雄(監),河田光博(監),pp.274.453,2014

森岡周,リハビリテーションのための神経生物学入門,pp.253-258.2013.

吉田 隆,脳単(ノウタン),エヌ・ティー・エス,2005.

セクション4 「実際の脳画像について②」

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理学療法士

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